2013年9月13日金曜日

グローバル・クロスボーダーなチーム創りで大切なこと~プロジェクト型ツアー運営からの学び~

しんちゃお(´・ω・)/いけのんです。

9月2日から9日まで、日本の大学生とベトナムの大学生向けに、社会課題をビジネスで解決するというテーマのプロジェクト型ツアーの運営をしていました。

運営ながらも、学生のアドバイザーでちょいちょいチームに入り、私自身もとても学びが大きかったので、忘れないうちに感じたことを書き残したいと思います。

ツアーの様子を全て書くと長くなるので、様子はハバタクブログでご覧ください。
今回は、"クロスボーダーなチームでのプロジェクト遂行"という視点で学びを書いていきます。

~アジェンダ~(読了目安2~3分)
・多国籍なチームビルディングの難しさ
・チームを変えるために行った4つのこと
・ラベルをとっぱらえ!!

○多国籍なチームビルディングの難しさ

重々しい空気が流れる
ツアー後半、ベトナムの社会課題を解決するためのビジネスモデルを生み出すフェーズでそれは起こりました。
顧客ペルソナを話し合うところからコトは始まります。そのチームも他のチームと同じく、おしゃべり好きで英語も流暢なベトナム人学生がどんどんアイデアを出していき、順調にペルソナシートが埋まっていく、かに見えてました。
しかし、一つ問題があったのです。日本人学生が途中で質問をすると、「私には当たり前だから」と曖昧な返答され、全員のコンセンサスがとれない状態が続きました。日本人学生は「当たり前」では納得いかず、食い下がらないので議論は平行線上。しまいには、日本人同士で日本語で、ベトナム人同士でベトナム語での議論が始まる

そして、フィールドワークに出る頃には、日本人とベトナム人が目に見えるようにくっきり分かれ、チームがバラバラになってしまったのです
そこで、私もサポート役としてチームに加わり、彼らを見守ることになりました。

フィールドワークで、貧困層がいるロンビエン橋を渡るチームメンバー。車椅子ユーザが顧客のはずが貧困層の住居を見るだけで、はっきりとした目的もなく、ただひたすら景色を眺めるだけの時間。会話もない。しまいには用事があるから途中で帰るとの声が。

このままではマズいと、一旦仕切り直すためにカフェに移動することを提案しました。

○チームを変えるために行った4つのこと

観察→問題発見→解決策・実行
ここまで観察してきた中で、このチームの問題は大きく2つあると感じました。
①自分たちが今何をすべきか分からず、その場の流れでコトを運んでいる
②チームとして自分が何をすべきかという役割を一人ひとりが意識できていない

まずは、自分たちが今何をすべきか意識させるために、チームのゴールを再確認してもらい、そのゴールを達成するために必要なことから、今何をすべきかを自分たちで話し合ってもらいました。

また、コンセンサスもなく誰がボールを握っていたかも不明確だった状態を解消するために、進行役としてリーダーを決め、しかも、あえてガンガン喋るベトナム人学生ではなく、日本人学生に自ら立候補させることで、全員にチームとして話を前に進めるためには自分はどう発言しなければいけないか、自分の役割は何かを考えさせて、チームという意識を持ってもらいました

そして、話を前に進めるには、母国語での議論も必要なことと認識させた上で、母国語使用の際は、必ず何について議論をしたかを英語で要約して伝えながら議論を進めるということも意識してもらいました。

最後に、雰囲気作りとして、移動のためのタクシーの中では、みんなで話せるプライベートな話をするというルールを作りました。お互いの人となりを知り、認め合えるような関係性を持ってもらうために、ランゲージエクスチェンジから恋の話等、お互い気楽に明るく話せる雰囲気作りを目指しました。(私も恥ずかしい話をして自爆しましたが笑)

○ラベルをとっぱらえ!!

笑顔が!!
結果、フィールドワークから戻る頃には、途中で抜けると言ってた子も抜けずに、全員笑顔で帰ってくることができたわけです。
その後の議論も、ぶつかり合いながらも、"チームだから"ということを声に出しながら、プレゼンテーションまでやりきっていました。

いや~、本当に嬉しかったです。今回の運営の中で一番の学び、私にとっての原体験になったのは、このチームビルディングの一連の経験です。
国籍の違いを乗り越えてチームを創るために何が必要か、身をもって経験できたのは大きな学びでした

・ゴールを決めて、ゴール到達までの道筋を考えさせること
・リーダーを決めて、コンセンサスをとらせ、一人一人の役割を認識させること
・オンオフのメリハリを持ってもらい、心を開きあってもらうこと

文字にすると当たり前に見えるし、その辺の本とかお偉いさんのブログにも書いてありそうなことですが、こうやって経験して反省することで、単なる文字としての知識から、人の経験としての力に昇華していくのかと思います。これからは、再現性の精度を上げ、人から信頼される自分の強みにしていけるように、鍛錬あるのみです。

思えば、小学校からサッカーやっていてチームで勝つことの強さやチームプレーの大切さを叩き込まれたことや、大学でゼミ長とか各種団体でまとめる立場からチーム活動について考えていたことも、今回の経験に活きたのかもしれないです。

そう考えると、もはや、チーム活動って、国とか色んなラベルをとっぱらって、結局は、「人を見ること」が何より大事な気がします。

とにもかくにも、やっぱり、チームで物事を進めるって、苦労も喜びも全部ひっくるめて楽しいね!!

世界の未来を創る、志高い若きリーダーたち


ではでは今日はこの辺で(・ω・)/
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