2013年6月15日土曜日

私が愛する彼女を日本に残してまで途上国で働く理由その1

Xin chao(・∀・)/ いけのんです。

夜中誰も見ていないであろう時間帯に、facebookで表題について投稿したら意外といいねがついたのでリライトしてブログにも投稿することにしました。
しかし、いいねの対象が文章の内容だったのか、最後に貼った猫にゃんに対するものだったのかはわかりません。

が、とにかく、明日でハノイ生活も2ヶ月経とうとしているので、そろそろなんでハノイにいるのかってことを少しずつ小出しにしていこうと思います。

今回も猫にゃんはりますが、 end または FN+end という便利なショートカットキーとか使わずに、最後まで読んでねはーと

○向き合ってるのはデータではなく、人


最近、マーケティングリサーチの一貫で顧客へのインタビューを行っています。顧客のインサイトをいかに引き出す質問をするか、みたいな話はまた次回以降に書くとして、このリサーチをネタに私的なことを書きます、NDAに違反しない範囲で。

皆さんはTVで見る貧困層に対してどんな感情を抱くでしょうか?
テレビ局で番組作ってる友達もいるので、あまり声を大にしては言えませんが、哀れみ、という負の感情は人の心を惹きつけます。

優位性を確認するというのは、人に安心を生み出すからでしょう。人の不幸は蜜の味なんて最低だ、とは言うものの、現実を見てみると、世の中にはそういう縦の関係が腐る程存在します。

(TV局で働く私の友人は学生時代の時から皆とても立派で尊敬できる人しかいないので、その先の、人の心を動かし行動に繋げる、ということを考えて番組を作っているはずです、きっと。もし私がTV局員ならそんな番組を目指しますし、昔はそんな気持ちでマスコミいこうと考えていました。まぁその話は別でまた)

こうしてベトナムに飛び込んで働く中で、実際に彼らと出会う機会が増えている中、私が抱いている感情は、哀れみではなく"感謝"です。
というのは、彼らは貧困層にもかかわらず、私のために時間をとってくれ、いざ会ってみれば笑顔でもてなしを施してくれる。そんな彼らに感謝の念を感じずにはいられません。

と同時に、一瞬物凄い無力感に襲われます。帰りのバスでふと気づくと涙を流して、ベトナム人に心配されたりしました(何て言ってたかわかりませんが)。
ビジネスの範囲で解決できる問題なのか、とか、30分とか1時間話しただけで彼らの気持ちを汲み取ってプランニングしていけるのか、とか。

それでも、一人でもいいから、そうした人たちが抱える問題を"持続的""経済システム"の中で、"同じ目線で肩を組んで"解決に導いていきたい。
そのためには、まずは彼らの言葉の裏にあるニーズを正確に汲み取り、レベル感を合わせた上で、二人三脚で一歩ずつ段階的にソリューションを提供していくことが必要だな、と仕事の中で本当に実感しています。

今はベトナムにいるけど、これって日本の地域活性化とかでも同じことが言えるのかなと。経済規模とか所得とか全然違うけど。
すげー逆説的ですが、ひとつ仮説として持ってたのが、途上国の社会課題の解決と先進国の地域課題を解決って意外と共通点があるのでは、ということでした。



○途上国と地域に共通すること

ふるさと新潟

私が地域活性化に関わり始めたのは、大学一年生の時。総務省の方(今は某党の国会議員になられました)と新聞社の方と地域活性化の情報交換をする団体を運営し、毎月早朝に日本財団さんのビルをお借りして地域活性化の事例をとりあげるセミナーを開催していました。


回を積み重ねてうちに、地域の中で活動してうまくいってる人たちのある共通点に気づきました。
それが、レベル感を合わせること社会性の高い活動でも経済性を保つことの二つです。この二つがあるからこそ持続的にまわっている、私はそこに注目していました。

そんな時に出会ったのが、Table For TwoというNPO。当時まだIBMにいた長井さんと小原さんとの付き合いもここから始まっています。二人との出会いがなかったら今の自分はいないってほど尊敬しています。というのも、それまでは途上国支援や国際協力には何となくレベルでしか興味がなかったのですが、二人の誘いで学生でありながら社会人チームにジョインし、本業がありながらもプロボノでも全力な社会人の方々の背中を尊敬の眼差しで見ている中で、自分も彼らに追いつきたいと、途上国のBOPビジネスやら開発という分野を自主学習するようになったのです。

そんな感じで、一方では日本の地域、もう一方では途上国支援・BOPビジネス、という二軸の中を行き来する中で、分野は違うのに"サステナビリティ"とか"レベル感"とか何か共通したものがあるような気がする、と感じていました。

一言で言うなら、その仮説を確かめて究極的には地域に還元したいなぁと思い、今回ベトナムに来たわけですが、じゃあ、なんでベトナムなの、って話は長くなるのでまたそのうち記事にしましょう。というかプロフィールにもさわりは書いてあるので気になる方はご覧下さい。

要するに、私にとって、原点新潟という地域きっかけ東京という都市、そしてチャレンジのフィールドベトナムという途上国すべてバラバラの点に見えますが、私にとっては一本の線なんです。そして、これを線から円にすることが私の人生の目標だったりします。

雑だけどw



私が東京の企業でも新潟の企業でもなくベトナムにきた理由、大好きな彼女を日本に残してでも今途上国に来たかった理由、なんとなく伝わったかな。

さて、長かったけど読んでくれた(いないと思うけどSKIPした)人のために、予告通りうちの猫にゃんの写真を添付しますよ。いつも仕事帰りに玄関の扉を開けるとにゃんにゃん鳴いて待っているのです、かわゆすー。



読んでくれてありがとにゃああああああああ

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